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大気圧プラズマとは

 

通常の気圧(常圧・大気圧)の中で電力を使って、気体をさらに活性化した状態が『大気圧プラズマ』と呼ばれる物質です。

 

それでは、まずプラズマとは何でしょうか。プラズマは、固体→液体→気体に続く第4の物質で、電気的に中性である気体にエネルギーを与えることで、正電荷と電子(負電荷)に分離した状態のことです。

電荷とは電気とほぼ同義で、様々な電磁気現象を起こすもとになるものです。物質は原子や分子からできており、通常、これらは電荷をもたない中性状態にあります。物質が外部からエネルギーを与えられると原子や分子の中にある電子が外にはじき出される電離や、その反対に電荷を受け取る電荷付着が起こり、イオン化します。正の電荷をもつイオンはプラスイオン、負の電荷をもつイオンはマイナスイオン(=電子)と呼ばれています。この物質が気体のとき、外部エネルギーにより正または負の電荷をもつ状態になったものをプラズマと呼んでおり、放電により生成されます。

 

プラズマは非常に化学反応を起こしやすい状態なので、処理効果としては、材料表面の汚染物質を揮発性物質に分解反応させて除去したり、酸素を含む官能基に改質することで材料表面を親水性にすることが挙げられます。また、表面の化学活性や特性の変化により、接着強度や持続性の向上が見込めます。

AETP大気圧プラズマ装置は、この通常の気圧(大気圧)下で発生させたプラズマを活用して、既存の連続生産ラインに取り付けやすいシンプルで経済的な特性を生かして、これまで接着や塗装が困難とされていた材料の表面を改質します。

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